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  • 横浜翠陵中学校・高等学校
    校長 岩村基紀(いわむらもとき)

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 1月17日 「考えること」を考える

2017/01/17(火)

 新年を迎えたばかりと思っていましたが、もう半月余りが過ぎてしまいました。このところの厳しい寒さで翠陵では氷点下の朝が続いています。しかし、校舎の回りでは紅梅が咲き始め、フキノトウも顔を出すなど、春が近づいていることを感じます。

 1月10日の全校集会では、「考えること」について話しました。堀井学園の建学の精神は「考えて行動のできる人の育成」であり、横浜翠陵の校訓は「考えることのできる人」、モットーは“Think & Challenge !”ですが、「何をどのように考えればよいのか」は全く示されていません。それこそ一人ひとりが自分の力で考えなければならないことです。

 私は冬休みに書棚の隅から30年以上前に書かれた『思考の整理学』(外山滋比古著)という文庫本を探し出して久しぶりに読み返してみました。今までも何度か読んでいる本ですが、「思うこと」や「知ること」と「考えること」の違い、コンピュータ時代の人間の知的活動のあり方など、改めて気づかされたことがたくさんありました。

 私は、今年の目標として「“幸せ”について考える」ことを生徒に宣言しました。科学技術の発達が本当に人々を幸せにしてきたのか、そもそも幸せってどのような状態をさすのか。答えのない永遠の問いであることは承知しつつ、思考することの幸せを楽しみながら“Think & Challenge !”してみたいと思います。

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2017/01/17 全校集会 | 個別ページ

 12月24日 全校集会 “Happy Holidays”

2016/12/24(土)

 本校は二期制なので終業式ではありませんが、明日からの冬休みを前にして大掃除を済ませた全校生徒900人余りが屋外の集会所に並びました。数学検定2級合格者と神奈川新聞社主催の「ジュニア短歌・俳句・川柳大賞」の入賞者、そして中1から高2までの学力優秀者の表彰を行い、クリスマスについて少し話をしました。また、本日は放課後にエントランスで吹奏楽部のクリスマスコンサートも行われ、一年の終わりを実感しました。

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 昨日、都内の繁華街に出かけましたが、クリスマスの飾りとクリスマスソングのメロディーが街に溢れていました。この時期になると日本人はなぜか突然みんなクリスチャンになってしまいます。でも、大晦日にはお寺で除夜の鐘をつき、元日には神社に初詣をします。外国人からみると、日本人はいったい何を信仰しているんだろうと疑問に思うようです。山本七平は『日本人とユダヤ人』という本の中で、日本人は日本教徒であり、日本教とは、神ではなく人間を中心とする和の思想であると述べています。どうやら、我々日本人は神様も含めて外来のすべてを日本化して取り入れてしまうことが得意なようです。

 いろいろな民族や国々の文化や宗教行事を生活に取り入れて楽しむことは悪いことではないと思いますが、世界や日本の課題や現状を心の片隅に常に置いておくことは必要です。12月14日夜にパリのエッフェル塔のイルミネーションが消灯されたいうニュースがありました。内戦に苦しんでいるシリアの都市アレッポの市民に向けて、支援するメッセージを送るためでした。2011年から始まったシリア内戦は各勢力が入り乱れて泥沼状態となり、古都として歴史のあるアレッポの街も破壊されました。シリア国民2,200万人の半数以上が難民となる深刻な事態に陥っています。現在世界には6,000万人の難民がいます。そして約8億人もの人々が飢餓状態にあるといわれています。国内でも、今年4月の熊本地震や先日の糸魚川火災の被災者、さらには東日本大震災や福島原発事故の被災者もまだ多くの人々が不自由な避難生活を余儀なくされています。私たちはささやかでもできるだけの支援と、これらの人々に寄り添う心だけは忘れずに持ち続けたいものです。

 最近アメリカではクリスマスを祝う“Merry Christmas”に代わって、宗教にとらわれない“Happy Holidays”という言葉がこの時期の挨拶として使われるようになってきたそうです。明日からの冬休み、世界や日本の課題についても考えながら有意義に過ごしてください。来年が良い年になることを祈ります。“Happy Holidays & A Happy New Year”

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2016/12/24 全校集会 | 個別ページ

 12月12日 全校集会「神ってる」

2016/12/12(月)

 快晴ですが寒い朝になり、通学路のパンジーも霜で真っ白になっていました。本日の全校集会では英検準1級と2級の合格者表彰を行った後、最近の話題について話しました。

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 まずは、今年の流行語大賞「神ってる」について。「ポケモンGO」や「PPAP」を抑えて流行語大賞になったこの言葉は、プロ野球広島カープの鈴木誠也選手が6月に2試合連続サヨナラホームランを放った活躍に対して緒方監督が発した言葉ですが、言われた当初鈴木選手は「まぐれみたいに聞こえて、実力と思ってもらえていない」と感じたそうで、それ以来「じゃあもっと打ってやる」と奮起して、年間打率3割3分5厘、29本塁打という素晴らしい成績を残してチームのリーグ優勝に大きく貢献し、その活躍が決してまぐれでななったことを実力で証明してみせました。「神っている」活躍の裏には、日頃の練習の積み重ねがあることは、学校の勉強でも同じです。今回の定期試験で不本意な成績をとってしまった生徒諸君は、ぜひ次の機会には「神っている」結果を出せるように、今から努力してください。

 次に12月6日に発表があったOECDの「2015PISA調査」の結果について。この調査は義務教育終了段階の学習到達度を調査するもので、世界各国で3年に1度ずつ行われています。今回結果が発表されたのは世界72カ国54万人が参加して昨年実施されたものですが、実は横浜翠陵高校の生徒約40人も日本の高校生代表の一部として参加しています。結果は「科学的リテラシー」が前回の4位から2位、「数学的リテラシー」が前回の7位から5位に順位を上げ、日本の高校生はどちらも世界トップレベルであることを示しました。しかし、文章を読んで内容を理解する「読解力」は4位が8位へと順位を落としてしまいました。今回からコンピュータ使用の回答方式に変わったことにも一因があるようですが、私には読書量の減少が気になります。全国学校図書館協議会の調査では高校生の読書量はここ数年減少を続けており、調査した1ヶ月間に1冊も本を読まなかった高校生は57.1%に達しています。文章の意味を理解し、行間に含まれるニュアンスまで読み取る「読解力」は決してAI(人工知能)にはまねのできない人間だけの能力です。ぜひ、どんな分野でもよいのでもっともっと読書を楽しんでください。

 今日は「漢字の日」。京都の清水寺で今年の漢字が発表されます。昨年は、安全保障の“安”でしたが、今年はどんな一文字になるのか楽しみです。皆さんもこの1年を振り返って自分だけの今年の漢字を選んでみてください。私は、今年は歳をとったことを実感することが多かったので“老”を選びます。しかし“老”には老いる、衰えるというマイナスばかりではなく、老練、長老など経験豊かで熟達したというプラスの意味もあるので、深呼吸して前向きのマインドセットに切り替えて新しい年を迎えたいと思っています。

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2016/12/12 全校集会 | 個別ページ

 12月8日 「思索の小道」と富士山

2016/12/08(木)

 今日は雲一つない快晴。久しぶりにカメラを片手に校内の「思索の小道」を歩いてみました。正門の脇から続く山道を、積もった枯れ葉をカサコソと踏み鳴らしながら登りきると、すっかり葉を落とした木々の向こうに純白の富士山が朝日に輝いていました。

 枯れ葉の間には栗のイガや、小さなドングリがたくさん落ちています。ケヤキの幹には真っ赤に紅葉したツタの葉がからみつき、晩秋から初冬への季節の変化を鮮やかな色彩で楽しむことができます。

 むせかえるような新緑の季節に歩くのも好きですが、木々が落葉して空が広くなるこの季節に富士山を眺めながら木漏れ日の中を歩くのは翠陵に着任以来毎年の楽しみです。

 今日は12月8日。75年前のこの日、開戦の臨時ニュースを聞いた国民はそのとき何を思い、その後日本はどうなったのかを自問自答しながら、短い散策を終えました。

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2016/12/08 日々雑感 | 個別ページ

 11月29日 中1SGP「もしも世界が50人の村だったら」

2016/11/29(火)

 本日、中学1年の総合学習「SGP(翠陵グローバルプロジェクト)」は1組・2組合同で「もしも世界が50人の村だったら」というテーマで、世界の現状を知り、課題を発見するアクティビティを行いました。私も見学しましたが、生徒全員がICT機器(iPad)を自在に使いこなして積極的に授業に参加する姿を見て、本当に頼もしく思いました。

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 まず、出席した49人の生徒に教員1名が加わって50人の集団を作り、全員がiPadを1台ずつ持って、次々と送信されてくる質問に返信しながら、世界の人口変化や人口構成の違いによる地域別の課題などについて学びました。

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 続いて一人に1枚ずつ配布された個人カードに記載されている性別や年齢、居住地域や使用言語など様々なデータに基づいて、お互いに声を掛け合いながら仲間探しをしてグループ作りを行い、世界の現状を知るとともに新たな課題に気づきました。

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 このプロジェクトは、“Think & Challenge ! ”のモットーに基づき、『どんなものがあれば、世界はハッピーになれるか?』というテーマで中学3年間をかけて「考え」て「発表」し、高校での具体的な「行動」と「発信」に結びつけることを目指して本年度からスタートした教育活動ですが、生徒は非常に熱心に取り組んでおり、今後の展開が楽しみです。

2016/11/29 その他 | 個別ページ

 11月6日 翠陵祭 ICTも活用した中学生発表

2016/11/06(日)

 11月5日・6日に開催した翠陵祭は、両日とも素晴らしい晴天に恵まれ、共学化以降最も多くの来校者をお迎えすることができました。また、同時に開催した中学と高校の学校説明会も昨年度以上の参加者があり、本校への期待の大きさを感じることができました。

 『翠新力』のテーマのもと、参加団体はそれぞれに工夫を凝らした企画で来場者を楽しませてくれましたが、特に、中学生は日頃の教育活動の成果を各学年毎にプレゼンテーションやパフォーマンスを交えて発表し、来校者からも大変好評でした。

 中学1年生は、『Suiryo Global Presentation』と題して、世界の国々について調べた内容を、一人ひとりがタブレット端末を操作して大画面のビッグパッドに映像を映しながら、英語と日本語で説明をしました。また、校外学習で学んだJAXAの展示も好評でした。

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 中学2年生は、「鎌倉校外学習」の成果を室内に展示するとともに、教室の電子黒板を使って一人ひとりが自分が調べた神社やお寺について発表しました。また、室内に大仏や太鼓橋を作ったり、感想を書いてもらう絵馬を用意するなど、様々な工夫が好評でした。

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中学3年生は、夏休みにニュージーランド研修で現地の皆さんに披露した「英語による日本クイズ」や、全員で踊った「ソーラン節」などを再現して発表しましたが、迫力のあるパフォーマンスには、大勢集まった来場者から大きな拍手が送られていました。

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2016/11/06 その他 | 個別ページ

 11月5日 開校記念講演「挑戦するマインドセット」

2016/11/05(土)

 本校は、1985年に神奈川県から学校の設置が認可された11月5日を開校記念日としています(当時の校名は横浜国際女学院翠陵高等学校)。したがって、本日は31回目の開校記念日となりました。本校では毎年、11月の翠陵祭初日の土曜日に開校記念講演会を行っていますが、本年度はちょうど開校記念日にあたり、ImaginEx(イマジネックス)代表の町田来稀(まちだらいき)さんを講師にお迎えして『探究心:新しいことに挑戦するマインドセット』という演題で講演をしていただきました。

 人間の脳には、危険から逃れるために新しいことを避けようとする「リス脳(問題脳)」と、新しいことに挑戦しようとする「成長脳」があること。毎日の行動の積み重ねであるPRACTICEによって、マインドセットは大きく変わること。「リス脳」から「成長脳」へは自分の呼吸を意識することで切り替えができること。などを教えてもらいました。

 グローバル化が進展するこれからの社会では、国籍を超えた多くの人々との協働による課題解決が必要とされます。本日の講演を契機にして、困難を乗り越えて新しいことに挑戦するためのマインドセットを身につけ、明日の世界をより良い世界にするために考えて行動することのできる人として活躍してくれることを期待します。

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2016/11/05 その他 | 個別ページ

 11月2日 オーストラリアの学校訪問

2016/11/02(水)

 11月2日にオーストラリアのSt.Anthony's Catholic Collegeを訪問してきました。この学校は小学校から高校までの男女共学の私立一貫校で、本校とは以前から中学生の文通などの交流があります。今回は、先方から高校生の交換留学の申し入れがあり、何回かやりとりをして協定内容が固まりましたので、現地視察を兼ねて学校訪問に行ってきました。

 学校はクイーンズランド州のタウンズビルの郊外にあり、広大な敷地に10棟ほどの校舎が並んでいましたが、2階建ては1棟だけで、あとは全て平屋でした。校舎と校舎の間は芝生であちこちに南国の花が咲き、日本では見たことのない鳥たちがいます。早朝などには校庭でカンガルーが跳ね回っていることもあるとのことでした。

 日本語の専用教室があり、中学生は第2外国語として全員日本語を学びます。高校でも選択科目に日本語があり、高校の授業を見学しましたが環境問題をテーマにして日本語の作文練習をしていました。教室の壁には50音図や日本地図、くまモンやフナッシーなどのゆるキャラのイラストも貼ってあり、書棚には少年ジャンプも置いてありました。すれ違う生徒たちもほとんどが日本語で「こんにちは」と挨拶を返してくれました。

 校長のホーナー先生は、非常に立派な体格で、日本が大好なやさしい先生です。お互いに協定書にサインした後、お土産に持参した富士山の絵皿をお渡ししたらとても喜んでくれました。期待していた以上に親日的な学校でしたので、交換留学の実現が楽しみです。

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2016/11/02 その他 | 個別ページ

 10月23日 ICTを活用した学校説明会

2016/10/23(日)

 本日の中学校説明会では初めての試みとして、受付時に参加者一組毎にタブレット端末(iPad)を1台ずつお渡しして、ICT機器を活用した学校説明を行いました。

 本校では、昨年度の電子黒板の設置に続いて、本年度は夏休み中に校内LANとWi-Fi環境の工事を行い、9月からタブレット端末(iPad)60台と小型PC(Chromebook)50台を導入して、主に中学校の授業での活用を開始しています。

 本日の説明会では、私も初めてタブレット端末(iPad)を使用して学校説明を行いました。これまでの説明会では、正面の大型スクリーンに資料映像を映し出すだけでしたので、後方席の方には見にくかったのですが、今回は正面スクリーンに加えて参加者全員の手許の端末にも同じ影像を鮮明に映し出すことができましたので、参加者にとっては格段に分かり易くなったことと思います。私も、少し緊張しながらタブレットの操作を行いましたが、普段の授業で見ていると生徒たちは全く抵抗なく使いこなしていますので、まさに「習うより慣れろ」なのだなと、改めて実感しました。

 また、小学生が体験授業に参加している説明会の後半では、保護者を対象として本校の教員による「ICT体験」講座を行いました。実際に授業で使用しているロイロノートというアプリを使って、教員から配信された問題を参加した保護者全員がその場で解答して、その解答を返信する体験もしてもらいましたが、送信すると即座に正面スクリーンに自分の解答が映し出され、全員の返信の有無も一目瞭然になることに、参加者は驚いていました。本日の保護者向け「ICT体験」講座はアンケート結果からも非常に好評でした。

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2016/10/23 その他 | 個別ページ

 10月15日 秋の植栽

2016/10/15(土)

 雲一つない秋晴れの朝、60人以上の保護者やご家族の皆様のボランティア参加を得て、毎年恒例の翠陵会(保護者会)緑化委員会による秋の植栽が行われました。私もいつものように「おやじの会」の緑のTシャツを着て参加しました。

 通学路の花壇、玄関のプランター、食堂テラスの花壇、体育館横の花時計など、校内各所の花壇をパンジーやシクラメンなど、参加者全員で分担して季節の花苗に植え替えをしました。特に、通学路の花壇には今年もパンジーの間にチューリップの球根を埋め込みましたので、来春の開花が楽しみです。

 作業終了後には、参加者全員で記念撮影をしました。秋の日差しを浴びて少し汗ばみましたが、きれいに出来上がった花壇を眺めて、全員満足そうな笑顔でした。

 また、午後には、今年2回目の「おやじの会」も開催され、校長から学校の様子について説明した後、校舎内外の施設見学やフリートークで大いに盛り上がりました。

 ご多忙の中、ご参加いただいた保護者やご家族の皆様には心よりお礼申し上げます。

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2016/10/15 その他 | 個別ページ