イチロー選手に学ぶ
2010/07/17(土)
今日で7月の授業が終わりました。
これから始まる夏季休業は、日頃なかなか実行できないことに、じっくり時間をかけて取り組むことができるときです。つまり、夏季休業は「なりたい自分」、「自分の夢」に大きく近づくことができるチャンスです。
10年連続でメジャーリーグのオールスターゲームに選ばれたイチロー選手についてお話しします。
夏季休業の過ごし方の参考にしてください。
小学6年生のときにイチロー選手が書いた「夢」という作文の冒頭の部分です。
「ぼくの夢は一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校で全国大会に出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくは、その練習にはじしんがあります。ぼくは3歳のときから練習を始めています。3歳~7歳までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは365日中、360日ははげしい練習をやっています。だから1週間中、友達と遊べる時間は、5時~6時の間です。そんなに練習をやっているんだから、必ずプロ野球選手になれると思います。」
小学6年生のイチロー少年は「プロ野球選手になりたい」ではなく、すでに「必ずプロ野球選手になれると思います」と自信をもって言い切っています。「なりたい」という願望は、「なれなくてもよい」の裏返しです。「夢という風船」は、願望のままではどんどんしぼんでいってしまいます。イチロー選手のように、「夢という風船」にたえず自信という空気を入れ続けることを見習いましょう。
雑誌のインタビューで「どうしてあれだけ熱心に練習するのですか?」という質問に答えて。
「僕がどうして毎日練習をやるか? その理由は簡単です。
いいときの状態ってすぐに身体が忘れるじゃないですか。それを忘れないように毎日やるのであって、それ以外の何物でもありません。『継続は力なり』なんです。」
毎日コツコツと努力すること。それはやがて大きな成果になって、自分に返ってきます。
やり続けることを習慣にしてしまうと、今度はそれを止めることのほうが苦痛になるのです。
小学3年生のころのイチロー選手は空振りばかりしていたそうです。空振りを繰り返すことによって、バットにボールがカスるようになります。やがてチップがファウルになり、ある日ヒット性のボールが飛んでいくのです。進化とはすべてそういうプロセスをたどるものです。
目の前のやるべきことを黙々と積み重ねる。これこそ一流になるための最強かつ最も確実な方法です。
雑誌のインタビューで「ピンチの切り抜け方」について聞かれて。
「苦しんだからって報われると思っていたら大間違いでしょう。 同じ苦しむにしても、考えて苦しまないと。なにも考えないでただ苦しんでいても駄目だということですね。
こんなに苦しんでいるんだからというところに逃げ込んでいたら、いつまでも違う自分は現れない。とにかく考えることですよ、無駄なことを。無駄なことを考えて、言葉にしようとしているうちに、なにかパッと閃くことがあるんです。」
無駄と思えることが案外大事なのです。無駄と思える作業の中に、飛躍のヒントが潜んでいるのです。とことん考えながら無駄と思える作業を淡々と繰り返す。その無心の状態から素晴らしいアイデアが生まれるのです。
しかし、そんなイチロー選手でも弱音をはいたことがありました。
「お父さん、僕、野球を止めようかなあ。」
イチロー選手が高校に入学して、寮生活が始まって1カ月たったゴールデンウィークに、久しぶりに家に帰ったときにつぶやいた言葉です。
イチロー選手が「野球を止めたい」と口に出したのは、このときが最初で最後です。
そのとき、お父さんは驚きながらも、静かな口調でこう言いました。
「一朗、今日まで自分がやってきたことが何だったのか、よく考えなさい。いま野球を止めて、それでも後悔しないと思えるのなら、お父さんはそれでいい。 ただ、何事も『後悔、先に立たず』だよ。」
「後悔、先に立たず」というのは、「あとで後悔しても、もはやそれは手遅れだ」という意味です。
しばらくのあいだ、イチロー選手は黙って何かを考えていましたが、その話には一切触れず、翌日元気に野球部の寮に戻って行ったそうです。
努力を積み重ねることによって、人から天才とよばれる域にまで到達したイチロー選手。
イチロー選手の考え方や実行力の凄さの中に、皆さんが「自分の夢」をかなえることができるヒントがたくさんあると思います。
有意義な夏季休業になるよう期待しています。
参考図書 児玉光雄著 『イチロー頭脳』 『イチロー選手の「夢」をつかむ言葉』



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